簡単!ニット帽の編み方

サイズの計算の仕方

 

 

①フィット性をもとに1.に緩み分を加算して最終的な編地のサイズを計算する。 編目の大きさを測定して、③のサイズに編むための目数・段数を計算する。

 

②頭の回りのサイズを測ります。額の頂点と、耳のすぐ上を通るようにし、頭回りの最も大きい部分を巻尺で測ります。 頭の高さは、簡単には測る方法がありませんので、編みながら被ってみて確かめるか、編物本から似たような帽子のサイズを参考にするくらいしかありません。しかし、このワッチキャップは折り返し幅の調整で被りの深さはどのようにもなりますので、正確な計測の必要は実際上ありません。

 

③ワッチキャップの場合、帽子が頭に完全にフィットしますので緩みは0です。(ただし、下で説明する「伸びゲージ」を適用するということは、ここがマイナスの数値になることだと考えることもできます。)  

 

④ まず試し編みをして自分の編目の大きさ確認します。編目の大きさ(寸法あたりの目・段の数)のことを「ゲージ」と呼びます。日本では、「ゲージ」の単位は10cm四方の編地の目数・段数でを表すのが一般的です。毛糸のラベルに書いてある「標準ゲージ」も、指定が書かれていない場合は、10cm四方の目数・段数のことです。また、標準ゲージの編地はメリヤス編みです。試し編みができたら、編地を伸ばさないようにしながらスチームアイロンで蒸気を当てて目を安定させます。試し編みを測って、10cm四方あたりの目数・段数が分かったら、それを元に次の計算式を使って目標とするサイズに必要な目数・段数を求めます。 必要な目数 = 必要な編地の幅(cm) ÷ 10 × ゲージの目数 

 

⑤ワッチキャップでは、ゲージを測るとき、編地を自然に置いた状態ではなく、すこし引っ張った状態で測ります。このゲージを「伸びゲージ」といい、帽子・手袋・靴下などフィット感が必要な作品で使われます。