簡単!ニット帽の編み方

絞り方

 

 

残った糸をとじ針に通し、編地の内側を見ながら、で裏目(表側からみたとき。内側から見た場合は表目。)のみを縫って行きます。必ず目の中に確実にとじ針を通すようにくれぐれも注意してください。通し漏れがあると、あとで編目がほどけてくるという致命的なことになってしまいます。

 

裏目のみに糸を通し終わったら、まずその時点で絞れるだけ絞っておきます(編目が寄るくらい絞っておいてください)。あまり端からぐいぐいと無理に引っ張ると、糸と目の間の繊維が絡み合って結んだようになり、それ以上いくら引っ張っても締まらなくなります。編み針の一針分ずつ寄せて行くつもりで、とにかく摩擦がないように引っ張ります。

 

次は編地の外側を見ながら、表目をとじ針ですくいます。とじ針に目を取ったら、裏目は指で編み針から落とします。裏目は前回すでに糸が通っているはずです。次の表目にとじ針を入れて、同じ事を繰り返して行きます。この際も時々糸を絞るようにして、なるべく頭頂部の円周を縮めるようにします。

 

全部編目に糸を通し終わったら、最初はそろそろと、最後は一気に力を込めて糸を絞ります。編地の反発力で緩んでくる恐れがありますし、被っているうちに穴が空くこともありますので、糸端を帽子の裏側に通して、穴のすぐ近くの目の中に糸を通しながら4~5周、回します。糸端はどこかの編目にくくりつけてから始末します。

 

 

【減目をする頭頂部】
この方法は、頭頂部を絞る前に減目をして、編目の数を減らしておきます。減らし方は単純で、必要段数編んだあと、すべての目を「表目の左上二目一度」しながら、3周します。減目が続くので編みにくくなりますが、少々目が緩んでもそう問題ではありません。やりにくい方は「表目の右上二目一度」でも構いません。ともかく、減目するときは全部表目でガンガン減らします。

 

1周ごとに目数は二分の一になりますので、3周したあと、目数は元の八分の一になります。つまり120目なら15目になります。最後は、糸を30センチほど残して切り、とじ針で残った目に通して絞ります。

 

減目がしにくければ、減目するのを2周にして、頭頂部の目を閉じるとき、二周して絞るのでも構いません。ただし、「減目をしない頭頂部」のように、二目ごとにとばすのではなく、一目ごとにとばしながら二周させます。

 

 

【伏せ止めをして四個所を止める頭頂部】
この方法は頭頂部を絞るのではなく、伏せ止めをします。そうすると、円筒形の編地ができます。その後で、全体を四等分した場所同士を糸で止めます。このやり方ですと頭頂部は閉じず、クローバーの葉のような形に開きます。保温性は少し落ちますが、手編みの帽子が暖かすぎると感じている人にはかえって良いかもしれません。ポイントにタッセルを一つだけ下げてみました。